百蜜 momomitsu(ももみつ)

2021/03/19 17:08

(現在販売中の百蜜、結晶化が進んでいます。お求めいただく際に気になる方はお問い合わせください。)
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はちみつマイスター、その結晶化はちみつへの愛を語る。

美味いんです、結晶が。キャラメルファッジなどがお好きな方はたぶん、たまらんと思います。
砂糖菓子特有のもろい歯ざわり好きだぜ!という方は、ぜひお試しいただきたい。
以下、なんで結晶化するの、白くなっても食べれるの、どう食べたらいいのをダクダクと説明していきます。
長文です、愛ゆえに…。

結晶と一口にいっても、いろんな種類があります。大きな粒、小さな粒、カリっとしたもの、サリっと崩れるもの。
蜜源植物によっても違いますが、保管温度によっても違うようです。(保管による結晶の違いは観察中なのでまだ説明ができません…)
蜂蜜といえばトロリとした琥珀色の液体…というイメージが強いため、結晶化したものは嫌煙されがち。
でも、はちみつが結晶化するのは、古いからでも、劣化したからでもないのです。
雨が冷やされて雪となるような、自然現象からなります。

いくつか理由がありますが、一番大きいのは室温が下がったことによる結晶です。
15~16度くらいから結晶化が顕著になります。
蜂蜜内に含まれる花粉や気泡が、振動を受けることでも結晶化が始まります。
蜜源植物によって、結晶化しやすい/しにくいも分かれます。
天然の蜂蜜ってのは高糖度で水分が少ないため、常温保存でも腐ることがありません。
※パンくずや食べカスなどの不純物が入ってしまうと腐ります!

新しもの好きの日本人としては、「新蜜」に心躍りますが、寝かせた熟成蜜も美味しいです。
巣枠から絞ったばかりの蜜は、蜜源となった花の香りが飛び跳ねるようで、フレッシュな印象です。
百蜜(ももみつ)は、百花蜜なので、メインの花とサイドを彩る花によるブーケのようになります。
弾けるような花の香りを楽しむなら「新蜜」を狙うべし。
絞ってから日が経つうちに、少しずつ香りが穏やかになり、蜂蜜内で仲良く調和した風味に変化していきます。
冬を超え、1年が過ぎる頃には深い味わいになります。これが美味い。恐ろしくお酒が進んでしまう。
(とくに変化が大きい蜜と、あまり変わらずにいる蜜があり、それが蜜源による違いなのか観察中です)
買ってから時間が経ったから、白くなってるから捨てちゃう…なんてことは、とんでもなく勿体ないこと。
非加熱の蜂蜜限定ではありますが、時間をかけなければ出せない風味があるので、ヴィンテージも楽しめるんです。
フレッシュが好きか、熟成が好きか、ご自身の好みを探ってみましょう。

さて先日、結晶化が始まった百蜜を練って練って練りまくり、クリーム状にする実験をしました(写真参照)。
滑らかで、液だれせず、クラッカーにチーズと合わせて載せれば「悪魔のおつまみ」の出来上がりです。
歯触りを楽しむなら、結晶化はちみつをスプーンで食べる。
滑らかなのがお好みなら、クリーム状に練る。
やっぱりトローリがいいというなら、湯煎にかけて結晶を解く方法があります。
但し、湯煎にかけても、結晶が残っていると再び結晶化してしまうのです。
高い温度で一気に温めると、蜂蜜内のビタミンや酵素が壊れてしまうので、ゆっくりじっくり温めてください。
できるだけ低めの温度がおすすめ。

百蜜は、正真正銘の非加熱はちみつなので、加熱せずそのまま食べてもらうのが一番いいです。
疲労回復にももってこいで、二日酔いにも◎
家にひと瓶あると、何かと心強い。
えええ、何やかやと書き連ねてきましたが、一番お伝えしたいのは「結晶化はちみつ美味いぞ」です。